アナログレコードへの誘い

いつもごらん頂きありがとう御座います。
季節は大雪の大寒を過ぎ、春へと向かっていますが・・・まだまだ寒いです。

前回レコードのお話を致しましたが、先日購入したプレーヤーが届きました。 
DENONのDP-37Fという機種です。 こちらは20数年前の古い代物です。
以前、かなりのSONY信者でしたが(リニアトラッキングと言うプレーヤー等)
最近は色々なメーカーを集めております。(面白味が無くなったというのもある)

本体は、回転速度とレコードの大きさを決めれば、後はスタートボタンをポチッとで自動
でアームが動きます。 回転精度はマイコンが常に監視をしているので精度が非常に
高く、WF0.0012%という高精度で回ってくれます。 シートの下にも、ターン
テーブル回転検出用として磁気ヘッドが搭載されており、常にフィードバックを掛けながら
監視をしている機構です。 また、アームが自動で動くギミックも私は好きでして、
デザインなども”ニマッ”っと思わずしてしまいます。 ただ、ヘッドシェルが特殊で
DENON専用機もあり、今ではなかなか手に入らない状況と成っております。購入時は、
LINEケーブルが付け替えられており、こちらが悪いのか未だ調査していませんが、非常に
小さなな”ブーン”というノイズが乗っており近々メンテナンスも含めて調整したいと
思っております。(飽きた頃にでも・・・笑)

 

以前使用(長期冬眠)していたものはLo-D(日立)のHT-352と言う機種でgoogle
の検索にもなかなかヒットしない機種です。 こちらはもっと古く35年前の機種でしょう
か?あちらこちらと劣化しており、速度検出用のホール素子が壊れて初期起動せず、センサー
アンプのNJM4550の故障かトランジスターか色々と触りましたが、手で反動を付けると
周り出すところまでこぎ着けました。 ストロボを見ているとなんだかそれなりに安定?
して回っているようですが、微妙に遅くなったり早くなったりと・・・ 中身は質素で
いかにも”コスト重視”の作りと成っており、速度調整は手動でターンテーブルの横の縞々
をみて調整する方式です。(自動では行ってくれません)

 

さて音色はと申しますと、DP-37Fは購入時SHUREのM44Gという有名な
カートリッジが着いており、ジャズやロックなどには非常に聞きやすい製品です。 
HT-352の方は、DS-ST24というものです。 昔聞き慣れていたのか、今聞い
ても特に悪くは無い音で御座います。 (音についての評論は賛否色々と有りますので
割愛します。汗)

基本、レコードを再生するにはアンプ側にPHONO端子がなければ再生した音が聞こえて
ません。 今のコンポのアンプはCDとかMDは有りますが、需要がないのかPHONO
端子がほぼ着いておりません。 もしそのまま接続すると、ボリュームをかなり回すと
チロチロと聞こえてきますが、レコードの性質上高音を高く記録されていますので、甲高い
音が聞こえて来るだけです。

一部流行りつつある廉価版のプレーヤーには、既に信号を増幅して普通の端子に接続できる
製品もありますが、ごく一部です。  コンポで音を鳴らすにはPHONOイコライザー
というアンプをつけなくては成りません。 通常レコードの出力電圧はMMタイプで
2.5mV、MCで0.3mVと非常に小さく、これを150mVに増幅するのと低音を
上げて高音を下げる働きを行います。 (MCと呼ばれるタイプは、昇圧トランスと言う
もので昇圧させます。)

”今時?”と思い探してみますとオーディオテクニカからイコライザーが出ています。
他にもいくつか有りましたが、”お値打ち価格”には弱いものが御座います。 
AT-PEQ3という製品を購入し、所有する1台のアンプに接続して試聴。・・・・あれ?
・・・・なんか音が間抜けです。 以前録音していたテープと聴き比べても全く違います。
高音が殆ど伸びておりません。 と言うよりかなりくぐもった音を出しています。  
もう1台PHONO端子が着いているアンプでレコードを聞くと非常に明瞭で成っている
ため、このイコライザーが曲者と判断いたします。 プレーヤー2台付け替えても同じ
結果です。  早速生け贄です。(笑)

 

製品と部品は全てC国製です。 増幅の要オペアンプはJRC(新日本無線)の
NJM5532Dが搭載されています。(そこそこ良いのが着いていたのね) オペアンプ
自体はオーディオ用のそこそこ高品質ですが、周辺がそれなりなのかなと思われます。 
増幅としては約30倍程度なので余裕なのですが、音響専用部品は一切無くコスト重視の
製品であることが伺いしれます。 こちらの方は今回路調査を行って高音化を目論んで
おりますが、一度手作りをしてみようかとこちらも考えております。 
(非常に良い設計しているキット製品も有るんですよね。)

 

レコードに填っている最中、地元の図書館へ返却ついでに物色していますと目の前に危険な
本が・・・ ”レコードプレーヤ” そのまんまです。 今では絶版ですが、中古で3倍から14倍
しています。 有無言わさず借りましたが、昭和46年発刊の本で、300ページ以上に渡り、

非常に詳細に音の分析から動作原理まで解説しております。 
マニアの方の”バイブル”と成っているかもしれません。 内容の8割が音とカートリッジ
の説明に費やされており、いかにここが重要かわかりやすく載っております。

非常に奥が深すぎます。 

 

溝の構造やらレコードが何故成るかの仕組み、0.2mmの針の挙動から信号の伝わり、
トレース精度に至るまで・・・ 良くここまで解説されて居られるのと、今見ても技術が
通用している事に驚かされます。 未だにアナログレコードの需要は新製品として出て居る
ぐらいですし、中には数百万の製品も有る事ですから、究極を極めても尚その技術が継承
されるのには甚だ感心いたします。
有る本に”アナログは適切に手を加える(世話)と音が良くなり、怠けると悪くなる”と
ありました。 まるで生き物のようです。 私はそこまで追求は致しませんが(と言うより
深すぎます。)趣味の範囲で愉しんでいきたいと思います。 又機会が有れば改造の結果
などをお知らせできればと考えております。 そのうち真空管とか・・・危ない

それよりも、アナログはお金が掛かりすぎます。 追いつきません(><)これが答えっ!

最後までお読みいただきましてありがとう御座います。

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