オペアンプでプリアンプを試す。 しつこくLXA-OT1とTA2020-20

みなさま、あけましておめでとうございます。 今年も当ブログを宜しくお願いいたします。

前回のLXA-OT1を紹介したところ、アクセス数がいつもの数倍に上がり大変驚いております。 みなさんオペアンプの交換とコンデンサー交換で高音質を目指して等色々と遊んでいらっ しゃるのだと感心しきりでございます。 (やはり思った通り強者が沢山おられました。)

さて年明け早々、少々時間が有りましたので工作ネタ(ネタ切れ?)をと言うことで、手許に 有ったオペアンプでプリアンプを作って見る事に致しました。 それをLXA-OT1とTA2020-20に 直接繋げて聞いてみようという試みです。 先ず生け贄は、バーブラウン(今はテキサスイン スツルメンツの傘下)のOPA2134です。  私のお気に入りのオペアンプです。  その他にもMUSES8820、LME49860、NE5532などゴロゴロしております。

作るきっかけとなったのは、前回の聞き比べで980円の改良型TA2020と他のアンプ数台 (1万以下)を聞いて、どうしてもある曲だけ、低音がひずむ(ビビる)現象があって気に なっていたところ、LXA-OT1ではその低音ひずみが少し素直に出たので、少々悔しい思いをして (付録としてはがんばるじゃないの)色々とお互いアンプ周りの常数など見直しましたが、 片やプリアンプ内蔵(NJM4558)で片や直接アンプICに入っていると言うことで、どれぐらい 効果の差があるのかと試しに制作してみました。

参考の回路図です。 良くヘッドフォンアンプ等にある一般的な非反転増幅回路です。 利得 は接続先が決まっていますので5~6倍程度としております。 また良くあるノイズ除去の コンデンサーやDCカップリングコンデンサーも書き込んでおりますが、後で音質の違いを 聞き比べするのにソケット化にしております。

部品も手元にあった部品で作っております。 電源についてですが、良く単電源を抵抗を介して 分圧して仮想中点にする手法が紹介されておりますが、ものの本に依りますと”最終手段として 下さい”と脅し文句が記載してありましたので、手軽に006Pの乾電池2個直列で中点取りと いたしました。 こちらは後で±別電源にするためコネクターとしております。  ボリュームは、基板をケチったため外付けにしております。

配線チェックを済ませ、いきなり狼煙は上がらないことを祈りつつ、一旦メインのオペアンプを 避けてごく普通のNJM2114を最初の生け贄として電源を入れます。  ソースはefuさんのWGで 20~20kHZの増幅度を見てみます。

特に問題なくまたひずみ無く綺麗に出力しております。 20khzにしてもひずみ一つ出て おりません。  計算通り最大入力の約6倍出しても大丈夫そうです。 画像はOPA2134載せ換え ですが、ひずみやノイズも無く綺麗な波形が出ております。 良く発振して扱いにくいと言う 記事も見受けられますが、特にそのようなことは無さそうです。

問題がないところでメインのTA2020アンプに接続します。と言っても端子に接続するだけですが、 VRが2個有りますが、面倒なので取らないだけで、TA2020をアッテネータ代わりとして利用して、 プリアンプをメインに致します。 いきなり音出しですが・・・・・・ 少々オーバーですが、 全くの別物に生まれ変わった音質で、曲の世界観ががらりと大きく変わった感じです。 一皮も 二皮もむけて非常に明瞭に聞こえます。 一体今までの音質は何だったのだろうと言う位に、低音 から高音まで非常にクリアーに聞こえます。 今まで気になっていた問題の曲でもバイオリンの 弦の音、チェロの低いベースの音などひずみ無くしかもしっかりと奏でているではありませんか。  これは非常に驚きです。 女性ボーカルもここまで綺麗に聞こえるのも、サ行も自然に出て一種 鳥肌ものです。 こんなバラック的な配線でもここまで鳴るプリアンプ、恐るべしと言う感じです。   スピーカーはいつものの如くFE103nです。

念のため波形を計測いたしました。 WSです。 上がPCからの直接波形、 下が今回制作しましたOPA2134プリアンプの出力波形です。 何故か元波形よりひずみが無く、しかも 凸凹が無くなり非常にフラットに出ております。 オーディオジェネレータが有ればいいのですが、 趣味の領域を越えますのでこれぐらいで十分だと思います。 聞けば聞くほど今まで気にしなかった 楽器の区別や、奥で鳴っている楽器が判るくらいで、MP3など今まで”もっさり”と鳴っておりましたが、 こちらもがらりと変わってくれました。 耳が痛いくらいです。

さて、このプリアンプを次の料理先としてTXA-OT1に接続します。 元々オペアンプの取り替えや コンデンサー交換による音質の差も面白いですが、私はオペアンプそのものを縁切って音質の 違いを聞き比べしました。 どうもオペアンプの交換に依る変化の少なさは、万能に対応するため、 前段のフィルター群ではなかろうかという憶測の元、TXA-OT1のオペアンプNJM4558を取り外して、 別ソケットで1ピンにL側 7ピンにR側 4ピンに中点(GND)を接続します。 この方が チップコンデンサーの交換や常数変更を行うより、基板を壊さずに変化を楽しめそうです。  接続は写真の通りです。 ちなみに基板上のVRは電源以外の意味をなしません。

さて結果は、正直ここまで変わるのか!と言う位にがらりと変化いたしました。 こちらも全くの 別物という印象です。 余り巧く言えませんが、NJM4556以上に明瞭度が持ち上がって、臨場感と 透明度が増した?感じです。 実際前段フィルター群は介さず、最終の1μを通すだけですので、 聞き方によっては高音が効き過ぎて少しざらつく?様に鳴っているようにも聞こえます。  他のオペアンプも軽く試しましたが、微妙に変化しておりコーヒーで言えば、カフェオレから ブラック、エスプレッソというまったりから苦く刺激があるような変化でした。 接続先とか常数、 電圧でも音の変化が出ますので一概には言えませんが今まで以上に変化があったのは確かです。  しばらくLXA-OT1とTA2020-20と切り替えて愉しんでみようと思います。

 

ご興味がある方一度挑戦してみてはいかがでしょうか? またこれで音楽漬けの日々が続きそうです。 ちなみにサンプルのCDは葉加瀬太郎のVIOLINSMⅡ、BONDのExplosive: Best of Bond です。

 

今年も一年宜しくお願いします。 最後までご覧頂きありがとう御座います。

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コメント

    • kazuya
    • 2012年 1月 10日

    初めまして、掲示のプリアンプ回路図そのままで電気素人ですが作ってみました
    思ったより音が結構変わるものですね!(オペだけ4558D使用)
    私も偶然に例の980円TA2020を丁度完成させており、今一つだったので色々いじって
    いたんですが、手軽に激変できました
    ただ余り4558Dの音色が好みでないので違うオペアンプ探し中です
    回路で質問ですが抵抗に抱いてあるpfの容量ってなにか決まりがあるのでしょうか?
    解らなかったので全く回路図通りに作成したもので・・・素人でm(_ _)m

  1. コメントありがとうございます。
    TA2020にしても実際どのアンプデバイスも、入力段の質による能力不足?は有ると思いますので
    今回のプリアンプは意味はあるものと思います。  コンデンサーや抵抗の交換だけでは限界や
    更に悪化の元となります。 私も例の980円のアンプをいじっておりましたが、リファレンス通りでは
    ダメかなと思い色々と試したところです。 安いし、壊れてもあきらめが付くかなと(^^;)
     
    回路図上のpfの容量は前段はローパスフィルター(この周波数以下は通します。)で、オペアンプ側は積分回路です。 厳密にしますとオペアンプ特性や動作点、取り出す周波数など含め”ややこしい計算”が必要です。 でも趣味のオーディオですと好みですので無くても大体動きます。  ちなみにフォノイコライザーや計測器、一部高級なオペアンプなどは計算が必要となります。
    なので私の場合、後で計算して決めようかとソケットにしました。 標記の数値は参考値です。
     計測器があると計算しながら実験できますが、無いと”自分の耳”が計測器代わりにと・・・

    • kazuya
    • 2012年 1月 11日

    ありがとうございます、なるほどですね
    そんな仕組みになってたんですね、私もソケト化したので色々試してみたいと思います
    でも私は素人なので、おすすめ回路ができたらまた掲示してください(´;ω;`)
    例のTA2020は色々やってみました、各パーツの交換とローブースト調整回路と、DCオフセト調整回路と30ピンの5Vを独立電源にしてみました(これが一番良かった)
    TXA-OT1も2個買ってしまったので、そのうち頑張て見ます!

  2. ありがとうございます。 (^^)v
    そこまで改造されて居られると、”素人”さんでは無い様な気がしますが・・・(^^)
    TXA-OT1も2個ですか。恐れ入ります。m(_ _)m 私も例のTA2020アンプは、似たような改造を
    しております。 写真には写っていませんが、裏にもオーディオ用のコンデンサー(平滑用)がいくつ
    もぶら下がっている状態です。(今Ver2版が売って居るんですね。知りませんでした。)  いじって段々と音が変わっていく様は(良い悪いは別として)実に面白いものです。 TDA7491もデータシートがネットでありますので、いじられてまた感想でもと思います。 オペアンプは計算の塊なので非常の奥が深いですが、面白いデバイスでもあります。  電源も重要ですよ♪

    • kazuya
    • 2012年 1月 14日

    整備士なので若干は回路は分かりますが、ほぼ素人ですよ、TA2020は改造例が多いので
    人様の研究結果を盗んだだけです(^^;)分からず作ってますから・・・
    チップも一個燃やしました
    電源ですが今は適当なスイッチング電源なので、トランスに変えようかと思ってます
    気になるのは出川式電源?となるものが評判よく似たものが自作できるようですが
    (本物は高い)特許の関係でどこにも参考回路がないようです
    簡単にできてお勧め電源があればおしえてください!

    • ありがとう御座います。
      今は小難しい?商売していますが(笑)、電子を始めた頃なんてICから狼煙を上げるのは
      もちろん、コンデンサーなど良く爆発させました。 ウン十年前の話ですが・・・。
      何事も経験かと思いますヨ(^^;)
      出川式とやらは私は余り存じておりませんが、電源なら”出川式、アンプなら”金田式”
      という感じでしょうか。 方式見ておりますと”リザーブ電源”の方式に酷似している
      ようですね。 その昔NECがA-10Xというコスト度外視で作ったオーディオアンプに
      採用された様ですが・・・確かに音は凄く良かったです。 コンデンサーの充放電の隙間
      を縫って行うことでリップルを無くするという。  概略の回路図見ましたが、少々???
      な部分が御座います故、心が揺れ動きませぬ。(笑) さて、おすすめの電源?ですが
      TA2020に限定でしたら私はDC15V3A(45W)程度のスイッチング電源に、ブリッジダイオードと
      MUSEの1000uF2個付けております。 今のところボリューム最大にしてもノイズらしい
      音は出ていない様です。 本当はもう少し容量に余裕が有ると良いのですが。
      (75W)でも費用がねぇ~・・・(^^;)

      今回のプリアンプを電池にしたのも、スイッチングではノイズの影響が出る様でしたので、
      後で±電源を作るときの布石としました。 構想はトランスはトロイダルトランスを基本と
      して、後はグランドの集中パターンとシンメトリー(大げさな 笑)構造かなと思います。
      以前作りましたので、今度でも写真をアップしたいと思います。 以外とノイズが少なく良好です。
      電源は電気の源でもありますから、ノイズ削減も平滑化も、ある程度理屈を知らないと
      難しい様です。 でもやたらと”でかいコンデンサー”を沢山付けまくるのはどうかなと
      思います。 今度12Vのバッテリーを繋げて、聞き比べもしてみたいところです。

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