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梅雨本番&食中毒の季節です。 生もの等の食べ物には十分気をつけて下さい。 と言いつつ、
7月から生の肝臓を食することが禁止となりましたが、既に食中毒起こしても食べたい人が
いることですが、我欲が旺盛な人の行動は、私には全く理解が出来ません。 しかもこういう
輩に限って自己責任ではなく他人に責任転嫁するのですから。
さて、こちらも7月から本格的?になりました”再生可能エネルギーの固定価格買取制”という
前首相の退陣引き替えとして決まりました法律ですが、凄く胡散臭いお話は別の方に譲るとして、
単純にどれ位の規模や発電量など、おおよその範囲を”調査して”記載致します。 只、
全くのでたらめでは無いと思いますが、一部推測が御座いますのでご了承の程を。
実は、色々なお取引先の方から”メガってどれ位”など聞かれたりするのですが、いったい幾ら
儲かる?儲からない?のお話ですが、私も自分の所を基準にして少し考えて見ようと思います。
メガソーラーというのですから、発電量が1,000kw級との事ですが実発電量か、パネル
公称値なのかよく解りません。(実発電量は公称値の約8割程度)
と言うことで、建設費~売電までざっくりと計算してみます。 (多少の誤算はご勘弁の程を)
ちなみに、基準とする我が家の発電量は下記の通りです。 使用パネル3.2kwタイプ
年平均総発電量(実発電量)約3,500kwh
(実際は使用電力と相殺されるので、売電電力量は1/3~1/4位です。)
実発電量の月平均は下記の通りです。(合計しても、総発電量より少し下がります。)
1月 132kwh
2月 183kwh
3月 283kwh
4月 345kwh
5月 384kwh
6月 307kwh
7月 374kwh
8月 367kwh
9月 302kwh
10月 305kwh
11月 193kwh
12月 129kwh
一年通して4月~8月が最も多く、特に春先は一番の稼ぎ月となっております。
太陽光パネルは半導体ですでの熱に弱く、真夏の良く晴れた日は光量も多いのですが、その分
照射熱量も多くなるので2~3割ほどは損失致します。 裏から水などで冷却すると効率は
上がりそうですが、水代と建設費がかなり掛かると思います。 図は我が家の使用量も含めた
グラフです。
これを元に大凡の試算しますが、1,000kw(1MW)規模の発電施設ですと単純に
312.5倍といたします。 日当たりが良く南向きですと、年間発電量は約1,100Mwh
となり、買い取り価格としては単純に約4,600万円の売電価格となります。 (42円/kwh)
但し実際は機器や配線ロスが出ると考えられます。
年間売上としてはそこそこの売上ですが、次は発電施設建設費を試算したいと思います。
太陽光パネル 1枚195W 約10万円 値引きで8万円位として、5,130枚
必要となり、パネルだけで4億1000万円必要です。 その後直流から交流へ変換する
インバーターが60個程度 1台50万として3千万 建設費は大体5~6,000万程度
と見ております。 (建設費はその他配線、設備費が必要です。)建設用地として、こちらも
大凡ですが2万5平方メートル必要となり、土地以外ですと5億+土地代+αが必要に
なろうかと思われます。
となると、純粋に利益0で全て返済へ回すと10~13年以降に利益が生まれるかと考え
られます。 無利益は事業としては余り宜しくないので運営費含め20年は掛かる試算と
なります。
因みに1億で太陽光発電システムとなると、年間6~700万円強の売電金額になる
見込みかと思われます。 しかもお日様の機嫌次第で価格は上下しますので博打ですね。
これを、各戸の住宅用としての需要は非常に有効な製品なのですが、主事業とすると少々
厳しい部分が有ろうかと思いますが、工場の遊地で補助電源としてとか、資金が余って
何とかしたいとなると良いかも知れません。
さて、先日京都でメガソーラー2100kw級(出力1700kw)が本格稼働をして話題と
なっておりますが、使用パネル1万枚とのことで、当てはめると大体こんな数字になろうかと。
年間発電量約1,870MWhとなり売電価格は約7800万の売上となります。
建設費は約6億円とのことですが、3者分担ではなく、パネルメーカーがパネル、装置、工事費
を全て持ち、設置自治体として土地代は恐らく無料に近い価格で提供、運営会社が大部分の売上を
貰う勘定かと思われます。 実際建設費はその倍位は必要になると思いますが、パネルメーカー
からしたら建設費込みの値段はある種自治体向けの”宣伝広告費”になるのかも知れません。
ちなみに建設費10億として、売電価格を見ると、単純に13年で完済になる”かも”です。
水を差すようですが、こう考えると10億円出して年間1/10以下の発電売電を考えると
効率的には少し厳しいのでは無いかとまた、世帯数からでも数百世帯(しかも晴れた昼間のみ)
ですのでこちらも範囲等検討が必要と思われます。 自己満足的には良いかも知れませんが。
因みに火力発電、原子力発電は1基約100万kw以上(あくまでもおおよそ。)の発電能力
が有りますので、容量的にメガソーラーの1000倍以上の違いがありますし、こちらは昼夜
問わずの電気を休み無く安定して(メンテ以外)作ってくれます。
ただ普段何気なく使用している電気ですが、反対や賛成、利権などはともかく、代替えエネルギーの
発掘や安定したしかも、コストの安い電気の生成が今の電気に頼り切っている現代としては
難しい課題ではないかと思います。 今後は広範囲の提供ではなく、地域ごとでの発電施設や
もっと小さい町単位の発電(セル単位)として運用した方が発電効率が上がるのかも知れませんし
、価格や使用量なども管理がしやすくなると考えます。
只自然エネルギーは、ご承知の通り安定的とは言えずしかも天候に左右され余り効率的には
良くは無いと考えられますし、膨大な設備など考えるとそれほど”自然に貢献”している
ようには思えません。
また火力や原子力は、水の無いところでは作れない訳でありますし・・・建設も限定されます。
どの施設もそうですが、太陽光で日本製パネルで約30年程度(他の設備の劣化は別
海外製は約10年程度) 火力や他の施設もメンテナンスして数十年の寿命となります。
電気がまた足らないとか、足りているとかの論争も、メンテナンスやその他の効率や生産コストを
考えると、安い方に切り替えたり、施設的にフル運転ではなく余裕を持たせないと、ロストした
時の被害はかなり甚大になろうかと考えます。 感情的には判りますが、矛先がお門違いかと
思います。 それよりもお湯を涌かした蒸気で発電機回している事を知らない人が多いとか・・・。
それより、地震の被災地の廃材などを燃やして発電をするというのは・・・他の問題が山積
しているからそういった事は色々と”ややこしそう”で到底無理かも。
最後までお読み頂きありがとう御座います。
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